バイリンガル向け通訳コースのご案内
2025.07.22
VIDEO
コース日程 【入門編(全4回×90分)】2025年9月20日(土)~10月11日(土) 33,000円(税込)お申し込みフォームはこちら 「きみ、英語できるだろ。通訳して」 明日香さんは子供の頃8年間アメリカで過ごした帰国子女です。日本の大学を卒業後、広告代理店に就職。外資のクライアント相手に、英語を使うこともちょくちょくありました。 まだ入社1年目のある日、突然上司からこう言われました。 「今日アメリカ本社の幹部がいらっしゃる。会議の冒頭で私が挨拶をするからその通訳をしてくれ」 明日香さんは一瞬戸惑いました。英語は問題なく話せるものの、通訳はしたことがありません。挨拶とはいえ、まがりなりにも大切なクライアントとの会議。適切な通訳ができるか不安でしたが、断わる勇気もなく結局通訳をすることに… 部屋の正面に立ち上司は意気揚々と挨拶を始めましたが、横に並んで通訳をする明日香さんは緊張して心臓がバクバクです。どう訳したらいいのかわからない言葉がいくつかあったし、自分の英語が幼稚に聞こえないかも心配でした。 それが起こったのは、上司の発言の全部をきちんと捉えられず、だいぶはしょって通訳をしてしまったときです。 上司は英語で話すのは得意ではありませんが、リスニングはけっこうできるので、明日香さんが自分の言ったこと全部を訳しきれていいないことに気づいて、言いました。 「それだけ?」 上司は挨拶の途中にもかかわらず、そう言いながら冷たい視線を明日香さんに向けました。明日香さんは慌てて思い出せる範囲の話を訳し直しましたが、はたしてそれが正しいのか、話の全部だったのか定かでなく、気が気ではありません。 上司の挨拶をなんとか通訳し終わったあと、明日香さんは「だから、私は通訳じゃないのに!」と心のなかで叫びましたが、そのときはお礼を言うどころか明日香さんには目もくれずに会議室を立ち去ろうとする上司の背中を見送るだけでした。残されたクライアントの外国人たちは彼らの様子を見て居心地が悪そうにしています。 その後の数年間、明日香さんは何回か同じような場面で通訳を頼まれました。通訳に少しは慣れてきて、うまくいくこともありましたが、最初のときのように悔しい思いをすることも多々ありました。ただ、通訳をすることで人と人との橋渡しをすることに楽しさも感じ始めていました。同僚から尊敬されたり、海外の人に感謝されるのも通訳をする醍醐味でした。 そんなある日、明日香さんは決心します。 「どうせ通訳するなら、うまくなってやる!」 こうして、明日香さんは自分のようなバイリンガルに向けた通訳のトレーニングを提供している会社を探し始めました。 【あなたはうまく訳せたでしょうか?】 簡単な情報伝達だけなら何も考えずにできたかもしれません。 普通の会話でも、それなりに訳せたかもしれません。 互いに言葉が通じない人たちの意思疎通をサポートできて楽しかったかもしれません。 思い通りに通訳できず忸怩たる思いをしたかもしれません。 私たちがこれまで出会ってきたたくさんのバイリンガルたちのほとんどが、このような経験をしています。 【これは通訳になるための講座ではありません】 もちろん、プロの通訳になることも歓迎します。 が、私たちがこの講座を企画した理由は、多くのバイリンガルたちからこのような声を聞いてきたからです。 ●「会社で通訳を頼まれることがけっこうあり、その度にヒヤヒヤする」 ●「通訳になるわけじゃないけど、ある程度通訳の基礎を学びたい」 ●「語学が好きで通訳は楽しそうだな、と思っていたが高額の通訳学校に行くほどではない」 ●「すでに英語ができるバイリンガルに特化したスクールがない」 本講座はこのような悩みを解消するため、バイリンガルに特化して設計された講座です。 【得られるもの】 スキル どのような場面においても実用的で、ひとつ持っておくととても便利な万能ナイフのように役に立ちます。キャリア 通訳は最もわかりやすい能力の一つであり他者との差別化・職場における評価につながり、キャリア推進のきっかけになります。副業 実用的なスキルを身につけることで、副業として語学を使った仕事をする際にとても大きなアドバンテージとなります。 具体的なイメージとして… -日々の業務において必要とされたとき「ちゃんとした通訳」ができる -これまで感じていた「これで正しいのか?」という疑問を払拭できる -言語を取り扱う知的なエクササイズとして、シンプルに語学が上達する -プレゼンテーション、アクティブリスニング+情報の整理等、コミュニケーションのスキルが磨かれる -通訳の仕事ができるようになる特徴: -バイリンガルに特化したエクスプレス・コースなので、他とは比べ物にならないほど短期間で高いスキルを習得できる -オンライン講座なので通学する必要がなく好きな場所で受講できる -講師は自分と同じようなバイリンガルで高レベルの専門性を習得した、実戦経験豊富な現役の通訳 -少人数制なので一人一人十分なアウトプットができるように設計されている -受講生もキャタル・コミュニケーションズに所属する通訳もバイリンガルなので、強い共通項のあるコミュニティーの中で学習できる -一気に同時通訳まで学べる -希望であればキャタル・コミュニケーションズの登録通訳者になれるお申し込みフォームはこちら 【講師紹介】 宮入 那津子(みやいり なつこ) フリーランス通訳者として10年以上の経験を持ち、広告代理店プレゼン、セミナー、建設プロジェクト、政府渉外など、ビジネス分野を中心に活動。 慶應義塾ニューヨーク学院を卒業後、慶應義塾大学総合政策学部に進学。学部生時代は、英語塾キャタルで家庭教師を経験。大学卒業後、英国バース大学大学院で通訳翻訳の修士号を取得。その後、通訳の仕事を続けながら、立教大学大学院で通訳理論を学び、NHK国際研究室(NHK通訳学校)で実践的なスキルを習得。 大学院での通訳訓練と理論的学習、NHK通訳学校での技術習得、そしてフリーランスとしての現場経験を基に、実践と理論を融合させた指導を提供。訳出技術だけでなく、バイリンガルに適した効率的な練習方法や、通訳の面白さを伝えることを心がけている。【これは誰でも応募できる講座ではありません】 本講座は高い語学能力を持つバイリンガルのみを対象とした通訳コースです。 【受講資格】:下記 Aか Bどちらかに該当する場合のみ本講座を受講できます。 [A]英語圏*に在住し現地校に通学した年齢と期間が -12歳までに4年以上、 又は -18歳までに6年以上 であること。 *英語圏=アメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、又はその他の国のインタナショナルスクールへの通学歴。 [B] TOEFL iBT 100点以上 TOEIC900点以上 IELTS7点以上 のいずれか。【「同時通訳」やります】 大手の通訳学校では何年もの受講を重ねて最終的にたどり着く最高峰の通訳技術とされる「同時通訳」。本編コースではそこまでカバーします。 普通に考えるとあまりに常識破りのスピードですが、これはすでに英・日の語学力があるバイリンガルのみを対象とするからこそできることです。【料金とコース概要】 入門編コース【全4回×90分】 受講料:33,000円(税込) ※終了後必ずしも本編コースを受講する必要はありません。 本編コース【全8回×150分】 受講料:132,000円(税込) ※入門コースは必須ではありません。 定員:各コースとも8名 ※定員が一杯になりしだい締め切ります 。【受講形式】 Zoomによるオンライン受講入門編コース【カリキュラム概要】 第1回:挨拶・スピーチの通訳 o 実践: 逐次通訳(日英) o 講義: 挨拶通訳の難しさとポイント、訳出の目的を考える 第2回:プレゼンの通訳 o 実践: プレゼンの逐次通訳(日英) o 講義: プレゼン内容の要点把握と訳し方のコツ 第3回:会議での通訳 o 実践: 会議や対話の場面での逐次通訳(日英、英日) o 講義: 会話を噛み合わせるために意識すべきこと 第4回:ロールプレイ o 実践: 第1回〜第3回のテーマを盛り込んだビジネス通訳案件を通訳する (例:冒頭挨拶→プレゼン→Q&A)【コース日程】 【入門編コース(全4回×90分)】 <時間10:00-11:30> 9月20日(土) 9月27日(土) 10月4日(土) 10月11日(土) 【本編コース(全8回×150分)】 <時間9:30-12:00> 10月25日(土) 11月1日(土) 11月8日(土) 11月15日(土) 11月22日(土) 11月29日(土) 12月6日(土) 12月13日(土) 【申し込み方法】入門編コース 本編コース 【支払い方法】 銀行振込、又は、クレジットカード(PayPal) ※入力されたメールアドレス宛に申し込みフォームで選択されたお支払い方法で請求書を発行します。 ご入金の確認後ご予約の完了となります。【今回は参加できないが興味のある方】 メールアドレスをご登録ください。今後の通訳コースに関するお知らせ、イベントや通訳技術に関する情報を送らせていただきます。メーリングリストに登録 【特典割引】(入門編) 2名での申し込み 【10% OFF】1名あたり33,000円→29,700円(税込) 3名での申し込み【15% OFF】1名あたり33,000円→28,050円(税込) 4名以上での申し込み【20% OFF】1名あたり33,000円→26,400円(税込)【100%の返金保証】 1回目のクラスに参加したあと残りのコースのキャンセルを希望する場合は 全額返金いたします。 ※2回目のクラスに出席した後はいかなる返金も致しかねます。【AIにも代わられません。 通訳という仕事について】 通訳の仕事に対して多くのバイリンガルは憧れを持っていないかもしれません。言語を右から左に置き換えるだけの黒子役だと思われているからでしょう。一般的な通訳という仕事は確かにそういう側面がありますが、我々が目指すのは通訳の人間性、知識や経験、機転などが良い意味で生きる通訳です。今後もAI技術がますます発展するなか、言葉を置き換えるだけの仕事はどんどん機械に取って代わられていくことでしょう。 しかしビジネスの現場にチームの一員として参加し、目的達成に貢献する人間の通訳は、置換作業以上の大きな付加価値があります。それどころか、状況の変化やコンテクストを察知しコミュニケーションを使い分けたりアレンジできる人間の能力は、どんなビジネスにおいてもますます求められる能力ではないでしょうか。 付加価値の高い通訳は特別な景色を見ることができます。グローバル・ビジネスの現場において、通訳がアサインされる人員は企業のトップ層であることが多く、その通訳は組織の一部で局地的な仕事をしているだけでは決して見れない風景を見ることになります。外資系企業の役員、政府の要人、著名なビジネスリーダーや文化人等と、大きくニュースとしてとりあげられるようなプロジェクトに長期携わることが日常です。 そういった現場における人間の通訳は、ビジネスのローカライゼーションにおいて要となるゲートキーパーのような役割を果たしているともいえるでしょう。これは日本と海外の言葉と文化、人と人との接し方を理解しているバイリンガルたちこそが最も能力を発揮する仕事です。これまでの私たちの経験がそれを裏付けています。 ================【キャタル・コミュニケーションズ紹介】 https://catal-comm.jp/“My heart is with how Catal evaluates interpreting ability with honesty, opens the interpreting world to young, innovative talent, and focuses on real value for its clients.” (登録通訳者からのコメント) 元々は英語塾キャタルから派生した通訳エージェンシー。登録者の多くが帰国子女という独特の強みを生かし、他とは一線を画した通訳会社としてこれまで国内外のたくさんの企業から選ばれてきました。多岐に渡る事業会社、広告、政府省庁、メディア、製薬、金融、セミナー等業界のビジネスが主な顧客となります。近年では現在建設中の大阪のIR(Integrated Resorts)建設・運営の認定企業(本社:ラスベガス)から、IR法案が政府により可決されるだいぶ前から専属的な発注を受けプロジェクトの中核的な通訳を担当。当企業が国から選定を受ける過程にも大きく貢献しました。 登録制の通訳者たちは様々な経歴とバックグラウンドを持つ個性的な面々で、決して通訳学校等で専門的な勉強をしてきた人ばかりではありません。共通項は英日の語学力とコミュニケーションに対するセンス、プロフェッショナルとしてのすぐれた人間性で、弊社独自のトレーニングを受けたあとに第一線で活躍する生え抜きの通訳者もたくさんいます。定期的な勉強会やイベントを通して、語学に情熱を持つバイリンガルのコミュニティを日々広げていっています。